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痔とは

痔は肛門周辺の疾患として有名です。


痔とは、肛門周辺が圧迫されたり、傷つくことで発生する傷や炎症、感染症などの総称で、いぼ痔や切れ痔、痔瘻などといったように症状によって呼び名が変わります。

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痔の基本的な症状には、肛門の痛みや出血があります。


肛門の痛みは外痔核(肛門の外側に出来るいぼ痔)や切れ痔、痔瘻に多く、出血は内痔核(肛門の内側に出来るいぼ痔)や切れ痔に起こりやすい傾向にあります。


どのような痔の症状であれ、悪化することで痔以外の深刻な病気を発症することもあるので、早期の治療によってすぐに治してしまうことが望まれます。

痔の種類

痔と一口に言っても、様々な種類の痔があります。


それぞれの痔の症状や原因について知っていれば、予防ができますし、もし痔になった際にも適切な対処が可能となります。


・いぼ痔
症例の多くの割合を占めるのが、このいぼ痔です。


名前の通り患部がいぼ状に腫れ、肛門の内側、外側とを問わず発症し、排泄時の痛みや出血を伴います。


肛門の内側にも外側にもいぼができた状態を混合痔と呼び、外痔と内痔別に処置が必要となることが多いです。


内側に出来たいぼ痔が肥大化すると、肛門の外側に露出したまま戻らない肛門脱という症状が出ることもあります。


いぼ痔の原因としては、いきみすぎることや、肛門の血行障害が挙げられます。


便秘改善や肛門を冷やさないことによって、予防することができる痔です。


・切れ痔
裂肛とも呼ばれ、便秘などの際に硬い便が肛門を傷つけることで発生します。


名前からして出血しそうですが、いぼ痔よりも出血は少量になります。


ただし、排泄時に鋭い痛みが発生する傾向にあります。


ちなみに、切れ痔のようで出血量が多い場合は、他の重度の疾病の可能性もあるので注意しましょう。


・痔瘻
蓮痔とも呼ばれ、肛門が化膿して穴が開くタイプの痔です。


下痢が肛門内に残留することなどにより発生する痔で、肛門の感染症のようなものと考えて良いでしょう。


痔瘻になってできた穴を瘻管といい、ここから膿が排出され、下着を汚したり悪臭を放ったりします。


痛みもあり、完治には病院での治療が必要となります。


放置すると命にかかわることもあるので、他の痔もそうですが、絶対に放置だけは避けるようにしましょう。

痔瘻の原因と症状

痔の症状の一種に「痔瘻(じろう)」というものがあります。


いぼ痔や切れ痔などと比べると、知名度が高くない病気ですが、これも立派な痔の一種です。


ここでは、この痔瘻について説明します。


・痔瘻の症状
痔瘻とは、肛門周辺に穴のような患部ができ、そこから膿や血が出るという痔になります。


この穴のような患部ができることから、穴痔や蓮痔とも言われます。


排泄時や運動時、着席時に痛みが伴うことが多く、他の痔と同様に辛い症状があります。


穴から膿が頻繁に出るので、ズボンや下着を汚してしまうことも多く、また、膿自体が悪臭を発することもあります。


痔瘻は、病院にて処置してもらわないとほぼ治らない病気です。


また、治療しないでいると、どんどん症状が悪化していき、患部の拡大や、その他の合併症を引き起こすこともあります。


また、最悪の場合、患部が肥大化、腫瘍化し、癌となってしまうこともあります。


ですので、痔瘻を発見した際にはすぐに病院にて治療してもらうようにしましょう。


・痔瘻ができる原因
痔瘻は、肛門周辺に細菌が感染することで発症します。


主に排泄時に肛門が傷ついたり、肛門小窩という肛門の出口付近に便が残留し、体内に細菌が入って炎症を起こします。


炎症が進むと、肛門内で膿ができ、この膿を体外へ排出するときに肛門に穴(瘻管)が開いてしまいます。


また、排泄時以外にも、肛門が傷ついたときには細菌に感染し、痔瘻となる可能性は十分にあります。

混合痔とは

混合痔とは、いぼ痔の病態の一つで、肛門の外にできる外痔核と、肛門の中にできる内痔核が同時に出来ている状態を指します。


内痔核と外痔核は、発生する原因が肛門への過度な圧迫にありますから、両者が同時に発生し、混合痔になるということも少なくありません。


混合痔になった際には、内痔核と外痔核の両方の症状が出ることになります。


そのため、激しい肛門の痛みと出血があり、大変辛い病気であるといえます。


また、いぼ痔に出来る血栓痔や、外痔核が外部に露出するといった症状ももちろん起こり得ますので、場合によっては、外痔核、内痔核、血栓痔、肛門脱を併発することになります。

痔の治療と予防法

痔は、症状に関係なく病院にて治療してもらうことが、完治への近道になります。


軟膏などの外用薬による保存療法が基本的な治療となります。


症状が重い場合、保存療法では治療しにくい際には、手術による治療が必要になります。


・痔の予防法
痔は普段から気を付けることで予防することができ、発症リスクを下げることができます。


主な痔の予防法には、次のようなものがあります。

・排泄時にあまりいきまない

・食生活を徹底し、下痢や便秘を防ぐ

・お腹を冷やさないようにし、腸の活動を阻害しないようにする

・肛門周辺を冷やさないようにする

・辛い食べ物など、刺激の強い食品の摂取を控える

・長時間の着席など、同じ姿勢を続けないようにする



このように肛門周辺にかかる負担を下げることで、痔は予防できます。


便秘や下痢、肛門の血行の悪化が起こると、痔ができやすくなってしまうので注意しましょう。

混合痔は通常のいぼ痔よりも重症?

混合痔の治療は、基本的にはいぼ痔の治療と変わりません。


軟膏などの外用薬を使用したり、患部を温めることで少しづつ症状が緩和していきます。


症状が悪化した時の対処もいぼ痔とほぼ同じで、切除手術によって患部を摘出して対処することになります。


混合痔は、内痔核と外痔核を併発することで発生するので、何となく深刻な痔の症状のように思えます。


たしかに、患部は広範囲になるのですが、いぼがたくさんあるからと言って症状が重いという訳ではありません。


いぼが一つしかなくても激痛や出血が起こることもあれば、混合痔であっても特に重い症状が無いこともあります。


治療期間も普通のいぼ痔とさほど変わらないので、混合痔だからと言って深刻な病気であるとは限らないのです。

痔の薬は大きく分けてこの3つ

痔を治すための薬は、病院にて診察してもらった際に処方してもらったり、薬局で購入することで入手することができます。


痔の薬には、大きく分けて3タイプのものがあります。


・坐薬
坐薬とは、肛門内に直接注入して使用するタイプの薬です。


肛門内に挿入する必要があるのちょっと使いにくいですが、肛門内部に出来た内痔核に対して高い効果を発揮してくれます。


ただ、当然ながら外痔核や肛門にある痔には効果があまりないので、薬局などで購入する際には、自分に痔に効果が無い物を買わないように注意しましょう。


・内服薬
飲み薬タイプの薬は、即効性の面で劣るという欠点があり、また、特に市販のものは他のタイプの薬と比べて効果が薄めになりがちです。


しかし、内痔核にも外痔核にも万遍なく効果が行き渡るので、広い範囲に痔の症状があって辛いという際には便利です。


・外用薬
外用薬は、軟膏やクリームなど、患部に直接塗ることで高い効果を発揮するものが多いです。


また、患部に塗る以外にも肛門内に注入するタイプのものもあり、いずれにしても高い効果を発揮します。


特に、肛門外や肛門周辺の痔に対して有効とされています。


・注意したいこと
よく勘違いされがちですが、痔に使われる薬は痔の症状を和らげるものであって、痔を根本から治す薬ではありません。


そもそも、痔は生活習慣によるものであるケースが多いので、生活習慣を治さない限りは再発します。


ですので、痔の治療は薬で症状を抑えつつ、生活習慣を改善していくというものになります。

座薬による治療

痔の治療の基本は、薬品による保存治療となります。


完治に手術が必要となるケースが多いですが、保存治療を行いつつ原因を取り除き、鎮静化させるのが最も体に負担を与えずに済みます。


保存療法の中で最も即効性と確実性のあるものに、座薬による治療があります。


座薬は、主に内痔核に対して使う薬で、手で肛門内に固形の薬を挿入して使います。


最初は固形ですが、肛門内に入った瞬間に体温で溶けだし、患部に直接作用します。


内服薬などよりも集中的に治療できるので、座薬の効果は絶大です。


基本的には、就寝前に使うことが多く、用法容量をわきまえた使用が肝心です。


ただし、排泄後に痛くて仕方がないという際にも、座薬の使用によって症状を和らげることができます。


また、排泄後に使用するより、排泄前1~2時間程度前に使用したほうが効果的です。


詳しい使用法は、座薬ごとに微妙に違ってきますので、主治医による指示や説明書の指示に従いましょう。


・長期使用をしたいなら
痔が長期化すれば、座薬の使用期間もそれだけ長くなります。


座薬を長い間使うことが予見できる場合や、思ったより治療が長引くという際には、ステロイドが配合されていない座薬を使いましょう。


ステロイドは、痔以外にも皮膚炎や消化器官系の炎症の治療に使われる強力な抗炎症剤で、高い効果がある反面副作用も強いです。


ですので、痔を短期に集中的に治療する場合はステロイド配合のものを、長期にわたって治療する際にはステロイド未配合のものを使うようにしましょう。

様々な痔の手術

痔が悪化した場合や、通常の治療では対処できないといった場合には、手術によって痔を治療することとなります。


手術法には、単なる切開や切除手術以外にも多種多様な手術法があります。


ここでは、それら痔の手術について紹介します。


・結紮手術
結紮手術とは、内痔核を輪ゴムで縛って死滅させるという手術です。


手術時間が短く、痛みが比較的少ないのが、この手術のメリットです。


反対に入院の必要があったり、患部の鎮静化に時間がかかるというデメリットもあります。


・硬化療法
硬化療法とは、内痔核に患部を硬質化させる注射を行い、患部を壊死させるという手術です。


出血のひどい内痔核に処置することが多く、注射するだけで済むので手術時間が短いという特徴があります。


デメリットとして回数を重ねるごとに効果が減少するので、一度治療した後は再発防止に努めねばなりません。


・血栓性外痔核切除手術
外痔核が血栓性のものに変容し、出血の恐れがある場合やあまりに痛むという場合には、血栓を切除してしまうことになります。


患部を結紮して切除してしまうことが多く、手術後数日間は排泄時に痛みますが、手術の傷が癒えれば痔の症状が完全に消えます。


内痔核の結紮術と同様に、ほとんどの場合に入院が必要となります。


・レーザー手術
主に重症化した内痔核に用いられる手術が、このレーザー手術になります。


患部にレーザーを照射することで、患部を切除したり、鎮静化したりします。


通常の切除手術と比べて出血量が少なく済むというメリットがあり、患部以外へのダメージを軽減できます。


・その他
その他ほかには、ジオン療法、半閉鎖法、PPH療法などの手術があります。

どんな簡単なものであれ手術は手術ですので、手術前には自分が受ける治療についてよく把握しておきましょう。



痔の症状に合わせた適切な薬を

痔と一口に言っても、様々なタイプの痔があります。

それぞれの痔の症状や原因について知っていれば、予防ができますし、もし痔になった際にも適切な対処が可能となります。


切れ痔

裂肛とも呼ばれ、便秘などの際に硬い便が肛門を傷つけることで発生します。

名前からして出血しそうですが、いぼ痔よりも出血は少量になります。

ただし、排泄時に鋭い痛みが発生する傾向にあります。

ちなみに、切れ痔のようで出血量が多い場合は、他の重度の疾病の可能性もあるので注意しましょう。


いぼ痔

症例の多くの割合を占めるのが、このいぼ痔です。

名前の通り患部がいぼ状に腫れ、肛門の内側、外側とを問わず発症し、排泄時の痛みや出血を伴います。

肛門の内側にも外側にもいぼができた状態を混合痔と呼び、外痔と内痔別に処置が必要となることが多いです。

内側に出来たいぼ痔が肥大化すると、肛門の外側に露出したまま戻らない肛門脱という症状が出ることもあります。

いぼ痔の原因としては、いきみすぎることや、肛門の血行障害が挙げられます。

便秘改善や肛門を冷やさないことによって、予防することができる痔です。


痔瘻

蓮痔とも呼ばれ、肛門が化膿して穴が開くタイプの痔です。

下痢が肛門内に残留することなどにより発生する痔で、肛門の感染症のようなものと考えて良いでしょう。

痔瘻になってできた穴を瘻管といい、ここから膿が排出され、下着を汚したり悪臭を放ったりします。

痛みもあり、完治には病院での治療が必要となります。

放置すると命にかかわることもあるので、他の痔もそうですが、絶対に放置だけは避けるようにしましょう。


上記のように、痔には様々な症状がありますが、その症状によって適切な薬での治療が重要になってきます。

痔の薬にも様々な種類があります。


痔を治すための薬は、病院にて診察してもらった際に処方してもらったり、薬局で購入することで入手することができます。

痔の薬には、大きく分けて3タイプのものがあります。


まずは、外用薬。

外用薬は、軟膏やクリームなど、患部に直接塗ることで高い効果を発揮するものが多いです。

また、患部に塗る以外にも肛門内に注入するタイプのものもあり、いずれにしても高い効果を発揮します。

特に、肛門外や肛門周辺の痔に対して有効とされています。


次に内服薬。

飲み薬タイプの薬は、即効性の面で劣るという欠点があり、特に市販のものは他のタイプの薬と比べて効果が薄めになりがちです。

しかし、内痔核にも外痔核にも万遍なく効果が行き渡るので、広い範囲に痔の症状があって辛いという際には便利です。


そして、坐薬。

坐薬とは、肛門内に直接注入して使用するタイプの薬です。

肛門内に挿入する必要があるのちょっと使いにくいですが、肛門内部に出来た内痔核に対して高い効果を発揮してくれます。

ただ、当然ながら外痔核や肛門にある痔には効果があまりないので、薬局などで購入する際には、自分に痔に効果が無い物を買わないように注意しましょう。


よく勘違いされがちですが、痔に使われる薬は痔の症状を和らげるものであって、痔を根本から治す薬ではありません。


そもそも、痔は生活習慣によるものであるケースが多いので、生活習慣を治さない限りは再発します。


ですので、痔の治療は薬で症状を抑えつつ、生活習慣を改善していくというものになります。

もし痔になってしまったら

誰にも言えない痔の悩み…

病院へ行くのも恥かしい…

ですが、そのまま放っておくと痔が悪化し、大変なことになるかもしれません。


そうなる前に…痔を治療するために必要なことには、どのようなものがあるのか、考えてみましょう。


また、痔の治療中に行ってはいけない事についても、知っておきたいものです。


痔は、本格的な治療によりすぐ直りますが、本人の行動によっては悪化することもあります。


痔の治療は、病院で治療してもらうのが最も効果的で、安全です。


市販薬や民間療法で自分で治すという方も多いですが、自分の痔のタイプに合わない治療をすれば症状が悪化する事もあります。


「他人に肛門見せるなんて恥ずかしい!」という方もいらっしゃる事でしょうが、自分で治療した結果悪化し、病院で診てもらう方がみっともないとも言えます。


また、痔は重症化すると化膿や壊死、腫瘍化することもある病気です。


素人判断が危険なケースもあるので、できるだけ病院にて診察してもらいましょう。


薬や手術により、痔は治す事ができます。

ですが、もし治ってもそれは表面の問題が取り除かれただけで、原因が残っていることもあります。


お尻に負担をかける生活や便秘や下痢など、痔の原因を放置すれば再発しますのでの注意が必要です。


前述の通り、痔を患っている時や、痔を治した後に便秘や下痢の症状があると、悪化や再発の原因となります。


悪化すれば手術が必要となりますし、再発を繰り返せば痔が慢性化してしまう危険性があります。


ですので、食生活の改善を行い、痔を治療していくことになります。


また、運動不足や睡眠不足が便秘や下痢の原因となっていることもあるので、原因とおぼしきものはできるだけ排除していきましょう。

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痔になった時の病院選び

痔は症状が症状なだけに、病院にかかることに抵抗をもつ人も多いと思います。

特に女性はその傾向が強いでしょう。


しかし市販薬でも症状が改善されない場合は、なるべく早く診察を受けることが治療を簡単に済ませるコツです。

最近では、女性スタッフによる女性専門のクリニックもあります。


■総合病院と専門病院、どっちがいい?

痔で病院にかかろうと思った時、肛門科のある病院を調べることになりますが、総合病院と専門病院のどちらにするかで悩む人もいるかもしれません。


総合病院では多くの科目が併設されているため、痔のほかに持病のある人には安心です。


必要に応じて他の科と連携をはかりながら治療を受けることができます。


ただし病院によっては、肛門科の診療時間が限られていたり、専門医が常駐していないところも少なくありません。


専門医がいない日は、他の科の医師が診察をおこなうところもあります。


特に持病のない方なら、肛門科をメインとしている病院のほうが安心かもしれません。


痔について多数の症例を扱っていますし、医師もつねに最新の治療法を勉強し、豊富な知識をもっているでしょう。


プライバシーに配慮しているところも多いはずです。


■女性でも安心!

女医のみのクリニックも痔の診察は男性でも抵抗があるものですが、女性はなおさらそうだと思います。


しかし痔は女性患者も非常に多く、妊娠時にかかることもよくあるものです。


肛門科メインの病院では、男女別に待合室や病棟を分けているところも多いですし、最近では女性専用外来を設けている病院も増えています。


医師も看護師もすべて女性のみでそろえているところもありますので、ぜひインターネットなどで調べてみましょう。


恥ずかしさから治療が遅れてしまうと、手術しなければいけない状態にまで症状が進行してしまうこともあります。


安心して診察を受けられる病院を探して、早めに受診するようにしましょう。

様々な痔の治療法

痔の治療法は、大きく分けると「保存療法」と「手術」があります。


痔というと手術になるイメージがありますが、現在では痔ろうを除き、できる限り保存療法をおこなうことが増えています。


手術はよほど症状の進行した場合で、痔核(イボ痔)であっても手術になるのは全体の約2割といわれています。


■痔の保存療法とは?

切れ痔はもちろん、イボ痔であっても症状が軽度の場合はまず保存療法が選択されます。


塗り薬や座薬、内服薬などで治療するとともに、食事などの生活習慣や排便時におけるいきみを減らす方法など、さまざまな指導がおこなわれます。


生活習慣としては、特に下痢や便秘をしないよう気をつけたり、長く便座に座らずなるべく3分以内に済ませる、おしりを清潔に保つ、冷やさないようにする、辛いものなどの刺激物を控える、ストレスを軽減する、などが代表的です。


ただし清潔にしようとしすぎて、温水洗浄便座で洗いすぎるのも良くありません。


特に肛門の中まで洗ってしまうと、かえって自浄作用を失わせてしまい、ただれやかゆみを引き起こすこともあります。


薬としては、出血や腫れを抑える軟膏や座薬を中心としつつ、場合によっては排便を短く済ませられるように便を柔らかくする飲み薬も処方されます。


軟膏は、激しい痛みや炎症がある時にはステロイド剤を使うことがあるほか、出血の多い時にはビスマス系という強い薬も用いることがあります。


■外科療法(手術)

保存療法では対処しきれない場合や、肛門周辺に穴があいて膿が出る「痔ろう」の場合は、手術がおこなわれます。


もっとも多く実施されているのは、医療用の輪ゴムで痔核の根元を縛り、動脈をふさいだ上で患部を切除する「結紮(けっさつ)切除術」という方法ですが、現在ではメスを使わない手術法も色々と確立されています。


たとえばレーザーで焼き切る方法や、痔核を硬化させて壊死させる注射法、マイナス60度の冷気を当てて患部を壊死させる凍結療法などがあります。


上記は内痔核の手術になりますが、切れ痔の場合はよほど進行した場合に限り、狭くなった肛門を広げるための手術がおこなわれます。


また「穴痔」ともいわれる痔ろうの場合は、物理的に対処するしかないためかならず手術になりますが、肛門括約筋を切除して膿を取り除き、ろう管を処置することが一般的です。

薬局で手に入る痔の薬

痔の薬は、ドラッグストアなどで処方箋なしで買える一般薬も多く販売されています。


症状が軽い早期の場合は、市販のものでも治癒できる可能性があるでしょう。


患部に直接使う塗り薬や座薬などの外用薬と、内服薬がありますが、主流となるのは外用薬のほうです。


■痔に使われる外用薬

痔核(イボ痔)や裂肛(切れ痔)による痛みやかゆみ、炎症などを和らげます。


おもに軟膏と座薬、ローション状の外用液剤がありますが、痔の場合は軟膏と座薬が中心となります。


軟膏には、塗るタイプと肛門内に注入するタイプがあります。


患部の症状によっては、抗炎症作用の強いステロイド配合の薬が効果的です。


腫れや出血などが比較的ひどく、化膿していない場合に用います。


化膿している場合はステロイドの使用で症状が悪化することがありますので、非ステロイドの薬を選びましょう。


薬局のカウンターで、薬剤師さんに相談することも薬選びには重要なことです。


当たり前のことではありますが、外用薬を使用する際はかならず手を清潔にしましょう。


またステロイド剤を使用した後も、しっかり手を洗うことが大切です。


■痔に使われる内服薬

炎症を和らげ、血行を改善する薬が多くみられます。


商品によって錠剤やカプセル、顆粒タイプなどに分かれます。


外用薬と比べると直接患部に作用する効果は少ないですので、普通は外用薬と併用し、補助的な役割として使われます。


痔では排便時間が長くなったり、いきんだりすることは危険ですので、便秘がちの場合は弱い下剤成分の入った薬を選んでみましょう。


ただし市販薬を使い続けても症状が一向に良くならない場合は、かならず医療機関を受診するようにしてください。


痔は早期に治療開始できれば、手術になることは多くないものです。


また肛門周辺に穴が開いて膿が出てくる「痔ろう(穴痔)」の場合は、薬では治療できませんので、かならず早めに病院にかかりましょう。

痔の出血の特徴

痔の代表的な症状の1つが出血です。


おもに排便時にみられ、場合によっては便器が赤く染まるほど大量にみられることもあります。


ただし出血や血便は、大腸がんの初期症状でもあります。


痔に慣れてしまうと、大腸がんのサインを見逃してしまう可能性もあるため、それぞれの出血の特徴を知っておきましょう。


■痔の出血ってどんなもの?

痔の出血では、ほとんどが真っ赤な鮮血になります。


肛門の近くから出ているため、色あざやかなのが特徴です。


またポタポタと滴り落ちるような、液状であることがほとんどです。


大腸がんの出血は、黒っぽく粘り気のある血が多くみられます。


特に便の表面に付着していることが多いですので、もしそのような血を見た場合は、念のため受診して検査を受けましょう。


いぼ痔と切れ痔の出血の違いとしては、痛みの有無があります。


いぼ痔では痛みがないにもかかわらず、大量に出血して驚くことも珍しくありません。


一方、切れ痔では痛いけれど、血はそれほど出ないのが特徴です。


痛覚がある部分だけに鋭い痛みを感じるのですが、内痔核と異なり毛細血管の集まった「静脈叢(そう)」が少ないため、出血量は少なく済みます。


排便時、ティッシュにつく程度で済むことがほとんどです。


■止まらない出血には注意!

いぼ痔の場合、出血は排便が終われば治まることがほとんどですが、症状によっては排便時以外でも血が止まらないこともあります。


あまりひどいと貧血につながりますので、なるべく早く受診しましょう。


自分で止血する方法としては、まずガーゼを肛門に当て、うつ伏せになってお尻を高くします。


心臓よりもお尻を高くすると血は止まりやすくなりますので、落ち着いてから病院にかかりましょう。

痔の痛みについて

痔には激しい痛みをともなうものと、ほとんど痛みのないものがあります。


一般的に内痔核は痛みが少なく、外痔核や切れ痔では痛みを感じやすくなります。


■痛みがないのに出血が…

いぼ痔の中でも、肛門から2センチほど奥にある「歯状線」より奥にできたものを、内痔核と呼びます。


それより手前ですと、「明らかにそこに何かある」感覚がありますし、痛みを感じる神経も通っているのですが、内痔核のある直腸周辺には知覚がありません。


そのため、自覚症状がないのに出血をみて驚くことがあります。


中には気づかないままどんどん痔核が大きくなっていくこともあるため、少しでも血がみられたら痔や大腸がんなどを疑ってみましょう。


しかし、そんな痔核も成長しすぎて、肛門から顔を出す「脱肛」を起こした時には激しい痛みを感じます。


いわば粘膜がそのまま露出している状態ですので、空気に触れたり下着と摩擦を起こしたりすることで、かなり強い痛みを感じるのが通常です。


指で押し戻せるうちはまだいいのですが、さらに進行すると戻らなくなる「陥頓(かんとん)痔核」になってしまい、手術になることもあります。


■外痔核や切れ痔では痛みを感じやすい

一方、肛門付近にできる外痔核は、粘膜ではなく皮膚にできるものです。


皮膚には痛覚があるため、痛みを感じやすくなります。


ゆっくり成長する場合は痛みがないこともありますが、急に腫れるとたいてい鋭い痛みをともなうでしょう。


お尻が痛いと思って触れてみると、いぼ状の腫れがあり、驚くことがあります。


しかしよくある外痔核の症状ですので、あわてず外用薬で対処しましょう。


同じく、肛門付近の皮膚が傷つく裂肛(切れ痔)も、痛みをともないます。


特に排便時に傷が開くことによって、かなり痛い思いをすることがあるでしょう。


傷が浅いうちは、すぐに治ってしまうことも多いのですが、便秘や下痢で何回もトイレに座ることが多くなると、傷の治癒するヒマがなく、「慢性裂肛」という状態になってしまいます。


ここまで治りが悪くなったら、たかが切れ痔と考えず一度受診しましょう。

痔の治療に使われる軟膏

座薬と並んで広く使用されている痔の治療薬が、軟膏です。


患部に塗るものと注入するもの、もしくはどちらにも使えるものもあります。


内痔核には注入し、外痔核や裂肛(切れ痔)には塗るのが一般的です。


■いぼ痔の場合

肛門の奥のほうにできている内痔核の場合は、基本的に座薬のほうが用いられますが、注入軟膏も使うことができます。

また、いぼが脱肛した際には、炎症を抑えてくれるステロイド入りの軟膏が効果的です。

肛門の外側にできる外痔核は、軟膏がメインとなります。

痛みをともなう場合や、急に腫れた場合はステロイド軟膏がおすすめです。

特に痛みの強い時は、鎮痛作用のある内服薬を併用しましょう。


■切れ痔の場合

肛門付近の皮膚が切れる切れ痔には、基本的に非ステロイド軟膏を使用します。

鎮痛剤や、傷の治りを促進してくれる成分を含んだ軟膏を選びましょう。

切れ痔では痛みとともに、かゆみを感じることも多いため、抗ヒスタミン剤などのかゆみ止め成分が入ったものも多くみられます。


■注入軟膏の使い方

注入軟膏は、軟膏でありながら座薬のように肛門の中に入れられるものです。

1つひとつ独立したパッケージに入っており、ノズルがついています。

外出時にも携帯しやすいでしょう。

内痔核の場合は注入して使いますし、外痔核や切れ痔にはそのまま塗り薬として使用できるものがほとんどです。

まずはキャップをとったら、潤滑のために軟膏を少しだけ出しましょう。

そのまま先端部分を肛門内に挿入し、ノズルの付け根まで入れます。

軟膏を押し出し、空っぽになったら押したままの状態で引き抜きます。

一度使ったものは、たとえ残っていても再度使用してはいけません。

痔の手術の痛みの特効薬

痔の手術では、かならず麻酔をおこなうため、術中の痛みはありません。


問題は手術後、当日の夜から数日間にかけてです。


特に排便時にはどうしてもうずくような痛みが起こりますが、最近の手術では、以前と比べると術後の痛みはだいぶ軽減されてきています。


■特効薬は入浴?

痔の切除手術を受けた多くの人が、麻酔の切れた後、当日の夜に傷がうずいて寝付けなくなるようです。

ただし翌日から徐々に痛みはひいていきます。

もっとも痛むのは、座った時や力の入った時、特に排便時です。

そのため、術後は便の排出に苦労しないよう、下剤を出されることが多いでしょう。

そんな患者さんにとって、もっとも痛みがやわらぐのはお風呂です。

患部を温めることで痛みを抑えられますし、清潔にするためにも最適です。

「しんどくなったらすぐお風呂へ」といわれるほど、術後には効果があります。

そう考えると、入院より日帰りで手術をおこなうほうが、好きな時に入浴できるメリットがあるかもしれません。


■その他の痛み止め対策

基本的に術後は安静にし、体に力を入れないことが第一です。

横になり、椅子に座らないようにしましょう。

またお尻をつねに清潔に保つことも重要です。

傷口に便が残ってしまうと、より痛みが増してしまいます。

できれば排便後、お湯をはった洗面器で座浴をするのがおすすめです。

洗ったあとは、やわらかい布でふきましょう。

入院・日帰りともに痛み止めの薬は当然出されます。

つらい時は薬を活用して、数日間を乗り切りましょう。

その後には快適な生活が待っているはずです。

ジオン注射療法で痔を効果的に治療!

痔の治療法として、比較的新しいものがジオン注射療法です。


中国で開発された薬、「消痔霊」(硫酸アルミニウムカリウム)を改良したもので、2005年から痔の治療に用いられています。


即効性があり、切除術より患者さんの負担も少ないことから人気の治療法です。


■ジオン注射ってどんなもの?

従来から、痔の注射療法はおこなわれていました。

その多くが、患部に薬剤を注入することで硬化、萎縮させるものですが、効果が十分でないというデメリットがありました。

これらに対し、ジオンはその効果の高さが注目されています。

注射すると患部が炎症を起こして、組織が線維化。

やがて硬化、萎縮していくのですが、その間実に28日という驚くべき早さが臨床試験で報告されました。

おもに脱肛をともなう内痔核におこなわれます。

1つの痔核を4か所に分割して注射する「四段階注射法」が一般的です。

こうすることで薬液を十分に浸透させることができます。

四段階注射法には医師の高い技術が必要な上、ジオンは強力な薬ですので、誤った使い方をすると正常な組織にもダメージを与えてしまいます。

そのため、ジオン治療ができるのはトレーニングを受けた特定の医師に限られます。

切除しない治療法ですので、日帰りもしくは1~2日程度の入院で済みます。

術後の痛みも気にならない程度です。

切除術と比べると、患者さんにとってはかなりメリットの大きい治療法といえます。


■術後の経過と費用は?

術後は、まず痔核へ流れ込む血液が減り、出血がストップします。

脱肛も少なくなり、やがて患部が小さくなっていき、術後1ヶ月ほどで周辺組織が元の位置に固定されます。

これだけの早さで、切除術と同程度の効果があるのは驚異的といわれています。

ジオン療法には健康保険が適用されます。

3割負担で、約11,000円~20,000円の間が多いようです。

興味のある方は、ジオン療法をおこなっている病院を探して相談してみましょう。

妊娠中は痔になりやすい?

痔の患者さんの中には、女性も多くいます。


特に女性の場合、妊娠中に患うケースが非常に多くみられるのが特徴です。


妊娠中は子宮がふくらむため、腸の周囲の血管が圧迫され、血流が悪くなりがちです。


特に妊娠後期では、胎児の体重が一気に増えてきますので、肛門がうっ血し、痔核ができやすくなってしまいます。


■いぼ痔と切れ痔、どっちの可能性もある

調査によると、妊娠中・産後の女性の約半数に、何らかの痔症状があると報告されています。

特に妊娠後期から臨月にかけて、胎児の成長にともなってできるほか、出産時のいきみによっても発症することがあります。

もっとも多いのはいぼ痔です。

通常は、奥のほうにできる内痔核が多いのですが、妊婦さんの場合は外痔核が多くみられます。

妊娠中はおなかに圧がかかることと、便秘になりやすいことが主な原因です。

次に多いのが切れ痔です。

出産時のいきみや、妊娠中・産後の便秘で切れやすくなってしまいます。

分娩中は赤ちゃんを出すことに必死ですので、なかなか気づきませんが、終わった後で肛門周辺に痛みを感じ、痔になってしまう人は非常に多いようです。


■妊娠中の痔を防ぐためには?

妊娠中・産後の痔を防ぐためには、何と言っても便秘対策が重要です。

妊娠すると、ホルモンが急激に変化したり、また子宮で腸が圧迫されることで便秘になりやすい女性は多いものです。

また産後も、縫合した傷が気になってなかなかいきめず、排便が困難になることがあります。

妊娠中は食物繊維や水分をたっぷりとり、体調が良ければマタニティスイミングやヨガなどで運動することも、便秘対策には最適です。

どうしても出ない場合は、健診時以外でも受診して、妊娠中にも使える便秘薬を処方してもらいましょう。

また下半身はつねに温めておくことも大切です。

妊娠中は血流が悪くなって冷えやすいため、夏でも湯船につかるようにしましょう。

温かい素材の便座カバーなどを利用することもおすすめです。

そしてお尻を清潔に保つことを徹底しましょう。

特に痔の症状が少しでもあれば、トイレットペーパーをなるべく使わず温水洗浄便座などで洗い流すのが一番です。

なければシャワーを使ったり、赤ちゃん用のおしりふきなどの柔らかいものできれいにふき取るようにしましょう。

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